親知らずは20歳前後で生える大臼歯で、第三大臼歯や智歯とも呼ばれます。最後に生える歯のため、スペースがなく正しい位置や方向に生えない傾向が強いのが特徴です。

親知らずによる腫れや痛みを繰り返している場合、または隣の歯や歯並びに悪影響を与えそうな場合は、抜歯を検討する必要があります。

親知らずのトラブルが引き起こす問題

歯周病・むし歯

まっすぐに生えない親知らずは歯磨きが難しく、歯周病（智歯周囲炎）やむし歯の原因となります。歯周病の症状は放置すると自然におさまることもありますが、細菌は残るため、痛みが再発したり、時には強い痛みになったりする可能性があります。

強い痛み

親知らずのむし歯を放置すると、最初はしみる程度でも、進行すると痛み止めが効かないほどの強い痛みになることがあります。

口内炎

斜めに生えた親知らずは、頬や舌の粘膜を傷つけ、口内炎の原因になることもあります。

体調不良による痛み

疲れや睡眠不足、風邪などで体調が優れない時は、免疫力の低下により親知らず周囲の歯肉が腫れ、痛みを引き起こしやすくなります。

顎関節症とは、顎の関節やその周囲の組織に、痛みや動作の障害が起こる病気です。顎の骨だけでなく、軟骨、靭帯、筋肉、神経系といった周辺組織の機能や感覚の異常も含まれます。
女性に多く、特に20代での発症が多いと言われています。自然に治ることもありますが、痛みが長引く場合や、治癒期間を短縮したい場合は、歯科医院での治療をおすすめします。

顎関節症の主な症状

顎の痛み

口を動かす際に、耳の前にある顎関節が痛んだり、顔から頭にかけて痛みが広がったりすることがあります。

関節音

口を開け閉めする時に「カクカク」「ザラザラ」「ギシギシ」といった音が鳴る。

開口障害

口を大きく開けられない。顎関節内部に問題がある場合、顎の動きが制限されることがあります。

噛み合わせの変化

関節や筋肉に問題があると、顎の動きが変わることで噛み合わせが急に変化することがあります。